●〔安倍に尽くすための全員お友達内閣〕
10月2日に第4次安倍改造内閣と自民党役員人事が発表されました。しかし、発表直後から「在庫一掃内閣」「総裁選の論功行賞人事」「また安倍首相のお友だちばかり」と非難の嵐です。顔ぶれをみると実際そのとおりです。麻生太郎、甘利明、加藤勝信、下村博文、松島みどり、稲田朋美など、これまでにいろいろと問題のあった人間を留任・再入閣させたり、要職に就けたりしているからです。おまけに菅義偉までもが留任です。
この人事でもって安倍は「全員野球内閣」などと称しています。が、では誰のために野球をするのかと言ったら、それは明らかに〝国民のため〟ではなく〝安倍のため〟だとわかります。そして、安倍のために各々がなんの仕事をするのかと言ったら、第一に、モリカケに始まりこれからも生じるであろうあらゆる疑惑・不祥事などをこれまでどおり強圧的にはねのけて安倍政権を護ること。第二に、次期参院選に勝利して、安倍政権のさらなる長期政権を図ること。第三に、安倍の悲願である改憲をスムーズに実現すること。
大きくこの三つであり、すべてはまさに国民のためではなく安倍に尽くすための仕事です。
●〔口先だけの「女性の活躍」〕
しかも、安倍のさらに呆れるところは、今回の閣僚のなかに女性をたった一人しか抜擢しなかったことです。安倍は昔から「女性の活躍」を謳いながらも、これまでさんざんそれを裏切ってきました。今回またしても裏切ったわけですから、安倍のこのスローガンは完全に〝口先だけ〟だと言ってよいでしょう。
おそらく安倍は、今回の人事で、うえに挙げた三つの仕事を充分にこなせる選手を優先してかき集めたために、結果的に女性が一人だけになったのだと思います。絶対ないと思いますが、かりに安倍が純粋に国民のことだけを考えて、政治力(能力)だけで人選した結果が男ばかりだったのだとしても、安倍のスローガンが〝口先だけ〟という批判は免れません。なぜなら、女性の能力がかりに多少劣っていたとしても積極的に登用するのでなければ、「女性の活躍」は永久に実現できないからです。スローガンを掲げていればなおさらのことでしょう。安倍は「女性の活躍」を自ら掲げていながら女性を一人しか抜擢しなかったわけですから、安倍には女性を活躍させる気などさらさらないとみる以外ないわけなのです。
●〔安倍はむしろ女性を蔑んでいる〕
そればかりではありません。そもそも「女性の活躍」とは、女性がただ入閣することだけでなく、女性の視点を政治に採り入れるためにこそ必要なはずです。諸外国の女性閣僚の数は日本の比ではないことを鑑みても、安倍にはそもそもそうした考えそのものが欠落しているのだと思います。実際、安倍の属している「日本会議」という右派団体は、「男尊女卑」の考え方を表明しています。ですから、これこそがまさに安倍の本音なのだと思います。つまり安倍にとってはやはり女性の活躍などどうでもよいどころか、むしろ女性を蔑んでいるのだということです。以前、安倍の御用記者である山口敬之のレイプ事件を、安倍がもみ消した疑惑がもたれているわけですが、これなどもまさに女性軽視の一端だとみることができます。
●〔戦後最低最悪の総理〕
その意味でも私はまさに、安倍ほど汚く酷い政治家は過去にいないと思っています。というのも、過去のブログでも述べた前述のレイプもみ消し事件、選挙妨害事件、人質見殺し事件、税金の私物化(モリカケ問題・海外税金バラマキ・軍備拡充)、社会保障費削減、憲法無視、ルール無視、強行採決、国会無力化、その他数え上げればキリがないほどの安倍の暴走(政治の私物化)だけではありません。今回のように安倍は、女性をむしろ蔑んでおりながらも、「女性の活躍」などというまったく逆のスローガンをなんの躊躇もなくふりまきます。これも結局は、安倍の印象をよくみせて政権支持率が上がればいい、というまさに私利私欲によるものなのでしょう。これらすべてが安倍という一人の人間の所業であることに驚愕すると同時に、実際ここまで汚く酷い政治家を私は過去に見たことがないからです。まさに「戦後最低最悪の総理だ」とネットの中などで言われていることからもわかるように、どうやら多くの国民が私と同じようなことを感じているようです。
話が脱線しましたが、要はそうしたことからもわかるように、そもそも安倍は私利私欲のかたまりであり、国民のことなどほとんど眼中にありません。というより、まえのブログでも述べたように安倍はむしろ国民を嫌っています。でなければここまで横暴にはなれません。
ですから結論としては、今回の内閣改造人事もまさに今回のブログのタイトルのとおり、
〝安倍の、安倍による、安倍のための内閣改造〟であったということです。
この顔ぶれにまたしばらく付き合わねばならないことを思うとまさに生き地獄のようです。