安倍は総裁選で地方議員にまで脅しをかけている

以前のブログ(「安倍は今回の総裁選で〝覇者ぶり〟を〝モロ出し〟にしている」)で述べたとおり、安倍は、「自分を支持しないところは干す」などと周囲を脅して票を稼ごうとしているわけです。が、なんと驚いたことに、神戸新聞(2018.9.11)の記事によると、この脅しは地方議員に対しても行なわれているようです。11日に神戸市を訪れた石破氏を支援する県議や神戸市議らが、安倍の側近から「石破氏への支援を控えるように」と圧力を受けたとSNSなどで告白しているようなのです。そして特筆すべきは、圧力を受けた地方議員らが「なぜ正々堂々と論争で勝負しないのか」と言って憤った、というところです。

安倍の姑息・卑怯・卑怯・厚顔無恥がまさにこれなのです。地方議員からも言われているとおり、安倍は、石破との公開討論会からは逃げるわ、地方議員にまで脅しをかけるわで、結局、そういう邪道なやり方で総裁選を乗り切って3選を果たそうと考えている。つまり、3選のためなら手段はまったく選ばない(気にしない)わけです。これまでのブログでも検証してきたように、安倍のそれはすでに厚顔無恥・鉄面皮というものではなく、国民を食っている、バカにしている、憎んでいるからこそ、そういう芸当が平然と行なえるわけなのです。

それから、神戸新聞(2018.9.11)の記事を読んでいておもしろいのは、圧力を受けた地方議員らが、安倍の圧力に反発して逆に「石破茂候補を応援する決意を固めました」と述べていることです。覇道でがんがん圧力をかけていけば、「北風と太陽」の寓話のように必ずこうやって反発する者が出てきます。安倍はもちろんそれもわかったうえでそれでも覇道で押し切ろうとしているのでしょうが、しかしこれこそまさに安倍の人徳のなさ、器の小ささを自ら宣伝して回っているようなものであり、見ていて滑稽だとあらためて私は感じました。

というわけで、そうしたことを考えさせられた神戸新聞の記事を参考までに下に引用します。

安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなった自民党総裁選(20日投開票)の対応を巡り、同党兵庫県連の一部の議員が反発している。11日に神戸市を訪れた石破氏を支援する県議や神戸市議らが、安倍氏の側近で同県連所属の国会議員から圧力があったとSNSなどで告白。「なぜ正々堂々と論争で勝負しないのか」と憤る。

同県連所属の複数の議員によると、この国会議員は西村康稔官房副長官(兵庫9区)。総裁選告示後、西村氏から神戸市議らに連絡があり、石破氏への支援を控えるよう求めたとされる。

今回の石破氏の神戸入りを支援した神戸市議は自身のフェイスブックで「官邸の幹部でもある、とある国会議員から、露骨な恫喝、脅迫を私達地方議員が受けており、石破茂候補を応援する決意を固めました」と表明。別の議員は「そこまでして官邸にこびる必要があるのか」と怒りをあらわにした。

石破氏は10日の本格的な論戦開始後、地方行脚の訪問先として11日午前、神戸市の街頭で演説し、同市議や県議ら約10人が傍らに並んだ。(井関 徹)

(引用元 : 神戸新聞「安倍氏側近から地方議員に圧力か 自民党総裁選、党兵庫県連内で候補支持を巡り対立」  2018.9.11)

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