●〔国民が反対する法案の強行採決を連発〕
私の前回のブログ(「安倍の残虐性・非人間性は、岸信介のDNAと苦労知らずの環境によってつくられた」)では、安倍の政治が残虐的・非人間的になってしまう原因について述べました。原因は、「情がない」と「恥を知らない」、この二つの性質を安倍が根本に併せもっているためだということだったわけです。今回は、そのことによって日本が酷い状況になっているといえる個々の具体例を挙げます。
とは言うものの、安倍の「非情」×「恥知らず」は、これまでの安倍政治のほとんどすべてに表れています。ですから、具体的に「これだ」と挙げることすらもはやできないのです。ただ、それでもそのなかから特に目に余るものを強いて2~3挙げるとすれば、まず一つめは、国民の大半が反対した法案(以下参照)の強行採決です。
特定秘密保護法(反対82%)、安全保障関連法(反対70%)、TPP関連法(反対68%)働き方改革法(不要69%)、カジノ法案(反対65%)
しかも安倍は、ただ強行採決しただけではありません。議論の中身自体も、野党からの質問に対して与党側は、詭弁・強弁・データ改ざん・嘘・まともに説明できずという対応を重ねてきました。また、そうやって野党が納得・理解しないまま時間を浪費しておきながら、一方的に議論を打ち切り、「〇〇時間審議した(議論の実績をつくった)」から「採決する」という卑劣なものでした。
●〔露骨な、人事とマスコミのコントロール〕
それから二つめは、私のまえのブログ(「総裁選に先立って知っておきたい安倍の残虐性・非人間性・執念深さ・卑劣さ」)でも述べたように、集団的自衛権の行使を容認させるために、内閣法制局長官をすげ替えたことです。そして、自分の周囲に付けている取り巻き連中もすべて自分と思想の一致する者かイエスマンで固めています。というより、自分の言うことを聞く者は出世させ、反発する者は左遷させるというアメとムチを露骨に使い分けてそれを周囲に見せつけることで、イエスマンだけを囲い込んでいます。そのことにより、いまや自民党議員・官僚の大半が安倍のイエスマンに堕してしまっています。
また、そうした数々の横暴政治をマスコミに批判させないようにするために安倍は、メディアに対しても執拗に圧力をかけるだけでなく、メディア幹部らと頻繁に会食を繰り返したりもしています。ここでもまさにアメとムチです。権力者であれば大なり小なりそうしたことをやるわけですが、安倍の場合はそれが際立っており、かつ徹底しているのです。人事やマスコミのコントロールがまるで安倍の本職ではないのかと思えるくらいの力の入れようなのです。
要は、これらの姑息さ・卑劣さからみてもわかるように、安倍には「矜持」というものがありません。自分の望む政策の実現や政権維持のためならなんでもやる、まさに手段を選ばない、という安倍の鉄面皮ぶりがもろに出ていることがわかります。
●〔『非情』×『恥知らず』の集大成であるモリカケ問題〕
それから三つめは、「非情」×「恥知らず」のまさに集大成ともいえる、森友・加計問題です。安倍が身内贔屓をした疑惑がもたれている森友・加計問題で、安倍や安倍昭惠が関与したという証言・証拠がこれまでに多く挙がってきているわけです。安倍はそれを認めないだけではありません。追求から逃れるために安倍がまず行なったのが、突然の解散総選挙でした。「モリカケ解散」とも言われているほど、これは誰がみても森友・加計疑惑の追及から逃れるためだけの大義なき解散総選挙でした。非情かつ恥知らずの安倍は、自己保身のためにはこうやって膨大な税金をドブに捨てるようなマネも平然とやってのけるわけなのです。
しかも、それだけでは済まないのが安倍なのです。それからのちも当然、野党からの追求は続いていたわけですが、そんななか安倍を護るために行なわれた財務省による森友文書の改竄が発覚しました。さらに、そののちには改竄に関係した近畿財務局の職員が自殺までしたわけです。にもかかわらず、それでも安倍は「周囲が勝手に忖度してやったことだ」などと言って切り捨て部下に全責任を押し付けました。しかも、財務大臣である麻生にも責任をとらせず、その下の関係者を処分することで強引に収束させ、安倍はいまだに居座り続けているわけです。
●〔安倍が恥知らずなのはそもそも国民をバカにして憎んでいるため〕
具体例は以上ですが、これほど厚顔無恥・鉄面皮でありながら、安倍は性懲りもなくさらに総裁3期を目指して、いままさに総裁選に出馬しようとしているわけです。こうなるとさすがに厚顔無恥・鉄面皮ですらありえません。厚顔無恥とか、鉄面皮とかいうのは、面の内側に恥の心が隠れているようなニュアンスが含まれているわけですが、安倍には恥の心そのものが無いのです。なぜなら、安倍は国民をバカにしているうえに憎んでいるからなのです。国民はバカで憎い相手なだけに、数々の横暴を安倍は恥ずかしくもなんとも思っていない。むしろ、ざまぁみろとでも思っているのではないかとすら思えます。
というわけで、安倍が国民をバカで憎いと思っている証左についは次回のブロクでさらに語りたいと思います。